イノベーションの原理【経営のヒント 43】
第11章は「イノベーションの原理」というタイトルです。イノベーションの総まとめ的なたった11ページの章です。が!とても大切な言葉がちりばめられていますので何回かに分けて書きたいと思います。
祈りによって奇跡的に直った癌患者。直ったと言う時事はあるが、治療法を再現できない。現実に起こっているので、非科学的と切り捨てることはできない。そんなことって世の中には結構あります。天才的ひらめきによるイノベーションも世の中には結構ありますね。でも再現できない。教えることも、学ぶこともできない。そこで次の言葉です。
<ドラッカーの一言>
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目的意識、分析、体系によるイノベーションだけが、イノベーションの方法
として提示さえれ、論ずるに値する。
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新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より
つまりこの章のタイトルでもあるとおり、イノベーションには「原理」といわれる方法論があるということです。単なる思いつきのアイディアではなく、そこには、イノベーションを行おうという目的意識があり、7つの機会に関する分析があります。そして何より体系的であるから学ぶことができます。そうなのですイノベーションは、学ぶことができるのです!ドラッカーは、イノベーションに必要な「なすべきこと」、「なすべきでないこと」、そして成功させるための3つの条件をあげています。全部大切で、是非皆さんにお伝えしたいので、ここでしばらく足踏みすることにします。
佐藤 等