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新しい知識を活用する【経営のヒント 41】

今日は、嬉しいニュースから。私も経営参加しているヒューマン・キャピタル・マネジメント社では、今年もドラッカーのパートナーで日本語訳を行っている上田惇生先生をお招きしてセミナーを行うことになりました。日程は、後日お知らせします。

さてイノベーションの機会の7つ目は、「新しい知識を活用する」です。具体的には、発明、発見といような新しい知識に基づいたイノベーションの形です。日本語でイノベーションが「技術革新」と訳されるときの大半は、これを意味しています。
「技術革新」をイノベーションと訳すのがいかに狭い範囲の言葉かご理解いただけたでしょうか(これについては28号を参照)。イノベーションは、「経営革新」、本質的には「新結合」(これについては30号を参照)であるという点を再度強調したいと思います。

<ドラッカーの一言>
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知識によるイノベーション、とくに科学や技術の知識によるイノベーション
に成功するには、マネジメントを学び、実践する必要がある。
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新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より

新しい知識を活用するイノベーションは、最も成功の確率が低いものです。それは知識を経済的価値に変えるために長い年月を要するからです。その期間は、20、30年というものもザラにあります。俗に「死の谷」と言われるベンチャーにとっては、とても苦しい期間です。それだけに戦略とマネジメントが必要です。リスクが大きい分、マネジメントとりわけ市場志向の発想とキャッシュフロー管理が重要になります。マネジメントにより、リスクは軽減できます。リスクは避けるものではなく、コントロールするものです。

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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