認識の変化をとらえる【経営のヒント 40】
今日は、6つ目の機会、第8章「認識の変化をとらえる」です。端的にこの点を表しているのが次の一言です。
<ドラッカーの一言>
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世の中の認識が「半分入っている」から「半分空である」に
変わるとき、イノベーションのための機会が生まれる。
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新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より
コップに入っている水の量は同じ。それなのに意味はまったく違い、当然とるべき行動も違ってくる。例えば健康ブーム、40、50年前には考えられないことです。健康雑誌、健康食品、屋内運動器具などなど。人々の<健康に対する認識>が変わった結果です。医療技術が向上し、平均余命が延びる。一方で「痩せたい」、「長生き」したいという一種の健康ノイローゼとも言うべき症候群が蔓延しています。明らかに「半分入っている」から「半分空である」に認識が変わっています。この変化を機会ととらえ多くのビジネスが生まれたことは、周りを見回せば直ぐ解ります。
このあたりの変化をとらえるのには、アンテナを高く立てること、タイミングを逃さないこと、一時の流行と間違わないことなどなど難しいのですが、一つ秘訣を。それは、「小さく、具体的に着手」することだとドラッカーは言います。万人に見えていて1人が機会をとらえる、そんな世界です。その1人になってみたいものですが・・。
佐藤 等