産業構造の変化を知る【経営のヒント 38】
皆さん新年気分は、もう抜けていますよね。そろそろ新年会ラッシュでしょうか?さて年末年始の2回分だけ特別版を出しましたので。今日は、昨年の順番に戻って『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』7つの機会の4つ目<産業構造の変化を知る>です。復習ですが、機会は全部で7つあります。
<ドラッカーの一言>
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産業や市場の構造は非常に安定的に見えるため、
内部の人間は、そのような状態こそ秩序であり、
自然であり、永遠に続くものと考える。しかし現実には、
産業や市場の構造は脆弱である。
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新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より
あとで考えれば、「なぜそれに気づかなかったのか?」ということは、世の中にたくさん起こっています。例えば1970年代からコンピュータ業界を牛耳っていたIBMは、なぜ外注先としてマイクロソフト(MS)にOS(オペレーティングシステム)開発を発注(1981年)していながらライセンス契約をMSに持たせたのか?当時のコンピュータ業界は、ハードウェアこそが富の源泉であったためソフトの価値を過小評価してしまったのです。内部にいるとその価値が見えないことがあり、外部者はそこにチャンスがあります。ビル・ゲイツになったつもりでアウトサイダーの強みを活かして機会を探してみませんか?<204002>
佐藤 等