【実践企業紹介】叱りの達人 河村晴美さん
[実践者紹介]河村晴美さん
~ミッションを打ち立て、単身パリに乗り込む~
今回ご紹介する実践者は、神戸での実ドラ講座で学んでいる河村晴美さんです。
実はこの方、NHK【クローズアップ現代】で『叱りの達人』として放映された、
“叱って伸ばす人財育成”でお馴染みの方なのです。
「何によって憶えられたいか」
実践するドラッカー【思考編】P77より
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河村さんは、実ドラ講座でこの言葉に出会い衝撃を受けたそうです。
加えて、講座参加の先輩たちの成功事例の中で、
特に十勝バスの野村社長と実践企業訪問記の第一号を飾った王王楼の飯村さんの取組み・・・
それぞれの
「苦境にある過疎地域の路線バス事業の再生の事例を、ここ十勝につくって、全国のバス事業者の希望になる!」
「自分の生まれ育った白河の町をシュウマイで町おこしをするンだ。」
両者の、まずは宣言し行動を変えたことで成長軌道を歩み始めたことを知り、
河村さんも、あらためて自分の心にミッションを問いかけたそうです。
(河村氏)
「実ドラ講座で、自分自身のミッションを考えました。
そして気づいたのは、私のミッション(使命)は
「志事(しごと)を通じて、誇りをもって生きる人を応援することに命を使いきる」
この言葉を自分の中から見出した時、さらなる勇気と挑戦心がわいてきました。
すると、このミッションは、今わたしが関わっている企業様だけが対象なのか…。
野村社長、飯村さんが地域を応援する立場であることを思い出し、
私は日本を応援すると掲げてみたのです。すると、心が躍る自分に気づきました。」
そこで形にしたのは、2014年9月【一般社団法人 日本伝統文化普及振興協会】設立でした。
この組織で、日本の伝統文化を世界に向けて“箸(はし)渡し”をしようと考えました。
社会的背景として、観光庁が2020年に訪日外国人観光客2000万人と目標を掲げています。
せっかく海外の方々が日本に来て下さるのですから、
日本を好きになって帰国し日本の素晴らしさを波及してもらいたい。
つまり「海外に日本のファンを増やす」。
そして国内には「日本に誇りをもつ」人を増やし、
真のグローバルコミュニケーションとして世界に貢献するためです。
このような思いで、まずは京都の外国人観光客の御用達のホテルへ、
お箸の作法ワークショップのご提案を新規開拓、飛び込み営業を実行しました。
すると、フランス人の若者が言った「お箸が使えるのは教養です」に触発され、
ならば現地で実践してみたい!と思い立ち、
12月1日渡仏の航空チケットを手配した矢先に・・・
なんと偶然にも、大阪での日仏国際交流親睦パーティで
「お箸の文化スピーチ」と「書道パフォーマンス」をする機会を得たのです。
(実は河村さんは、母親が書道家であるため、
3歳の時から筆を握っていたそうです)
そのパーティのフランス団代表の県の経済振興局ディレクターが、
「素晴らしい!是非、フランスで披露して欲しい。フランスに来る機会はないのか?」
「あの・・12月に行く予定です。」
「なんと!12月3日に日本映画レセプションパーティがあるのですが、良かったら来ませんか?」
「はい、ぜひ!」
というやりとり。
ちなみに、その日本映画レセプションパーティには、
フランス大使館の日本大使も出席された場だそうです。
こうして、パリで、日本伝統文化発信の第一歩を遂げられたのでした。
さらなる幸運は、フランスの経済振興局ディレクターのご縁で、
ゴッホ終焉の地であるオーベル=シュル=オワーズのゴッホ資料館(通称ゴッホ亭)でも、
書道の作品を飾って頂く約束になっているそうです。
思いを固め一歩踏み出せば奇跡が起こる!そんな場面に改めて感動しましたので、
経営そのもののお話ではありませんが、実践する人に何がおこるか。が、とても勇気を分けてもらえるお話なので、ご紹介させて頂きました!
『やる気をONする「叱り方」』(PHP研究所)
『そこのあなた! その自己中マナー、失礼です!! ~3秒で身につく!新社会人の徹底マナー~( 経済界)』