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≪貢献の形とは≫

 確定申告が終わり、少しだけ安堵感漂う所内です。とはいえ翌週には税務調査が2件立て続けにありましたので、のんびりムードも束の間。私はその隙間を縫って3月16日~19日の3日間、市内の私立高校に進学した次男と二人旅に行ってきました。行き先は東京経由鹿児島。お目当ては知覧。もちろん私の一方的な希望です。理由は、西田文郎先生がいつも最終講義で知覧の特攻隊の方々の遺書を読まれ、私たちの脳を揺さぶってくれるからです。その現地に行けば何か大きなものが得られるはず…。そんな動機です。

 東京では、㈱和田マネイジメントの和田一廣先生が主催される新経営者交流会の最終講義を息子と一番前で聴かせてもらいました。20年間一ヵ月も休まず続けられた会は、当たり前ですがキッカリ240回目。ご自身が入院されているときも、奥様のご不幸のときも、休まず弛まず続けられた偉大な金字塔です。積み上げてきたものの重さを実感しながら感動の講義を拝聴してきました。

 先生は100名を超える経営者が参加するこの会を閉会するにあたり、60歳を超え「一番大切なものを一つやめてみる」とおっしゃいました。実に勇気ある見事な決断に、言葉を失ってしまいました。最終講義で見事な生き様を教えてくれた先生、これまでの数々の教えとともに、あらためて感謝申し上げます。

 さて、次男と一緒のため懇親会も早々にホテルにチェックイン。旅装を解き、夜の街へ。まずは新橋で焼鳥屋さんへ。自分で店を決めること、それが唯一のルールです。選んだお店は私が15年くらい前にも入ったことのある、小路の老舗です。狭い店内。酒を飲みながら焼き台に向かう店主。いろいろな感想が次男の口から出てきます。そこは約40分で退店。次いで銀座に歩いて向かい、鮨屋へ。次男はカウンター初体験。しかも銀座。感想は、緊張して味を覚えていないとのこと。ほくそ笑む私。2店での支払い金額を教え、感想を聞く。ほうほう…うんうん、一人楽しむ。

 翌朝7時50分に五反田にある㈱ザメディアジョンのCEO山近さんのオフィスを訪問。朝から就活中の学生たち十数名が集まって学んでいます。キッカリ50分ドラッカー先生の「成果をあげる5つの能力」のさわりを学生さん向けにアレンジしてお話させていただきました。

 ご自身の会社で特攻隊に関する著書も出されている山近さんから最後に私に質問がありました。「なぜ知覧に行くのか?」と。ちょうど成果をあげる能力の一つ<貢献>の話をしていたので「たぶん最高の<貢献>の形に出合えると思うから」と答え退席。その後、朝一番の鹿児島便に飛び乗り、一路目的地の知覧へ。道中、私が仕事で話しているのをはじめて聴く次男に質問。大学生向けだったこともあり、「わかった」とのこと。ホント?

 紙面は尽きましたが体験旅行はもう少し続きます。知覧での出来事は次号に。

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

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