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≪成果への行動と創り出す時間管理≫

 毎年のことですがこの時期の話題の定番に手帳があります。何度もこの紙面でお伝えさせて頂きましたが、景気低迷のおり、安くて手っ取り早い生産性の向上の秘訣は、手帳活用力にありと断言します。手帳を新規で買ってもせいぜい1万円以内。投資額としてはしれています。それに対する効果は、絶大かつ無限大。では手帳をどう活用すれば生産性は向上するのでしょうか。答えはズバリ時間管理です。スケジュール管理ではありません。「え~何が違うの?」という声も聞こえてきそうですが、両者はまったく異なるものです。

 私も以前は、スケジュール管理をしていました。11月4日10-11時:A社訪問、13-15時:社内報告会などなどを時間帯に線を引き、予定を記入します。時間を線で表しています。予定をスケジュールとして手帳にメモしただけです。『時間の消費予定を記入した』と言い換えてもいいかもしれません。

 時間管理は、時間の創造を目的としています。時間という財産を増やすことを管理します。なぜこの視点が大切なのでしょうか。それは、次の言葉で言い表すことができます。「成果は行動の先にあります。そして行動の燃料は、時間です」。時間の使い方を考える前に時間の絶対量をどれだけ確保するかに焦点をあてた考え方です。私たちの周りには時間泥棒がうようよしています。そして自分の時間を持てない時間貧乏も山のように存在しています。まず手始めに手帳の時間欄を線ではなく、枠で囲ってみてください。時間が量であることを実感できます。そこからがスタートです。

 私事ですが時間を確保するための手帳の使い方の工夫を重ねてきて数年。ベースにあるのは、お馴染みのP.F.ドラッカーの時間管理です。時間を増やすための方法は種明かしをすれば、実は簡単です。「何をやめるか」「何を任せるか」。究極的には、この2つの方法しかありません。

 来年のスケジュールが決まりだし、現段階で約40%の日程が埋まっています。今年やっていたことでやめたり、形を変えたりして生み出した日数は34日に及びました。つまり生産性の低い活動の廃棄です。このことで新しい時間を少しだけ手にしました。

 縁あって私はこの6年間、マンダラ手帳という名前の手帳を使っています。なんとも不思議な手帳で縦横3マス、計9マスを基本チャートとしています。現在はこの手帳で時間管理を行っているわけですが、様々な知恵が凝縮されています。

 ご興味のある方は、是非お声掛け下さい。私の手帳の使い方を記したA4一枚のシートを用意しています。

 時間こそは、誰にでも平等に与えられた資源。幸せなことに朝起きると自動的に補充されています。この資源こそが、個人の成果の根本源泉です。今年も残すところ2ヶ月を切りました。今一度、時間の増やし方、使い方について思いを巡らしてみてはいかがでしょうか。

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

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