≪「よき思考習慣」→「よき行動習慣」≫
恒例の雪祭りが終わりました。期間中は突然、雪のステージから音楽が鳴り響き、少し働きにくくなります。その瞬間、集中力の問題でしょうか、思考が途切れます。同時に手が止まり、窓の外を眺めたりします。キーボードを叩くという行動が、音によって思考が邪魔され停止します。
普段は氣づきませんが行動が意識や思考に依存している証拠です。電話で思考が中断されると、とっさに前に考えていたことや行動に戻れないのも同じです。これらのことからも、思考が行動を生むということはご理解いただけると思います。
その延長線上によき思考習慣がよき行動習慣を生むという考え方があります。
前向きな心構えからは、常に前向きな行動と結果が生まれます。過去のことをあれこれ思い悩む人は、過去に引きずられ心が自由になれず、結果が出ません。
そんな厄介な心の癖(意識と思考)をコントロールするための方法がいくつかあります。その一つが、よき言語習慣を身につけることです。端的に言えば、プラス言葉しか使わない、同じことですが否定語を肯定語に置き換えるなどです。
「はじめに言葉ありき」(ヨハネの福音書)。言葉が意識や思考を変える道具になるというわけです。
私たちの活動エンジンは、意識と思考です。意識と思考によりはじめて行動が起こり、道を進むことができます。言葉は、そのエンジンを最高のパフォーマンスにもっていくエンジンオイルのようなものです。いつも新しく輝いたエンジンオイルで過ごしたいものです。
他にも方法があります。駒大苫小牧高校で有名になった天に突き上げる指一本。「NO.1になる」という確信のポーズ。「NO.1になりたい」ではまだまだだそうです。自信がないという心の状態がそこにはあります。ボディーサインともいえるNO.1のポーズは、一瞬にして「NO.1になる」という確信を意識に呼び戻します。それに行動が伴う。1998年に思考を変える指導を開始し、チームの雰囲氣そのものを変えてしまいました。この変化が2004年の初優勝に繋がるのです。
これらの方法を北海道の経営者の皆様にもお伝えすべく、来月3月から6月まで毎月、駒苫を指導した能力開発研究室サンリの代表西田文郎先生に来てもらうことになりました。西田先生曰く、「スポーツ選手に比べ、経営者を変えるのは簡単だ」・・だそうです。セミナー体験談は、後日報告させていただきます。
ナレッジアドバイザー 佐藤 等