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≪さぁ、制度やルールに左右されずに!≫

 創業以来もう何年も続いているのですが、5月を超えると私たちの事務所もなんとなく安堵感が漂います。5月31日と6月1日、昨日と今日は何にも違わないのに不思議な瞬間です。皆さんの会社にもあるのではないでしょうか?たとえば、3月31日と4月1日の違いとか・・・。
 
 でもよく考えてみれば、3月31日や5月31日って何の区切りでしょうか。3月決算の期末日とその申告期限です。このように私たちの日常の意識は、世の中の制度や仕組みによって大きく左右されていることに気づかされます。給料日まで後何日だから・・・外食は控えよう。これも仕組みによって意識と行動が制約を受ける例です。よくよく考えると制度、ルール、仕組みなど人様が決めたことに案外多く反応して生きている自分を発見します。
 
 12ヶ月の決算。経営者なら誰でも少しは意識するはずです。でもこれも単なる1つのルールです。3月31日と4月1日の経営体質は、残念ながら変わりはないのです。気分は変わったとしても・・・。「あと(決算まで)3ヶ月だからがんばろう」、良く聞かれる言葉ですが、本当は、「この12ヶ月は下降線なので、営業の仕方を具体的に変えてみよう」という思考が正しいのです。過去12ヶ月、未来の12ヶ月を意識する経営が正しいやり方です。考えてみれば当たり前のことが、経営は連続しているのです。
 
 このように制度やルールによって本質が見えづらくなっているのが現代です。「見えないものを見る力」が経営者に求められています。しかも「見る力」は、「診る力」でもあり「観る力」でもあります。過去の縮図である現状を知る「診る力」、将来進むべき道を読む「観る力」。そんな「力」を養う一助になれればということで、私たちは毎月「経営塾21」や「ビジネス塾」を開催しています。機会があれば一度覗いてみてください。

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

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