コミットメント【経営のヒント 27】
年初からはじめたこのメルマガも27回目を迎え、今回で2冊目『創造する経営者』を終えます。最終章は、「コミットメント」というテーマです。<コミットメント>は、約束ということですが、意味的には<果たすべき責任>というところでしょうか。さて最近、会社の幹部が変ってきたと言って目を輝かせている経営者にお会いしました。数年外部のセミナーに出席させたり、展示会に連れ出したりといろいろ投資をした成果だと思います。経営者は、よく勉強しているのに惜しいなというケースをよく見かけます。幹部育成もお忘れなく。
これに関連する今日の一言です。
<ドラッカーの一言>
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知識労働者たる者は、企業のエグゼクティブとして、
自らの管理下にある唯一最大の資源、すなわち自分自身を、
機会と成果に割り当てるという責任を果たさなければならない。
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新訳『創造する経営者』(ダイヤモンド社)より
ここでいうエグゼクティブは、管理者層まで含めています。第一にこれらの人々、もしくは経営者が育って欲しいと願っている幹部社員は、本当に知識労働者(ナレッジワーカー)といえるでしょうか?必要な機会や時間を確保して、教育的投資を行っているでしょうか?是非幹部の育成に着手してください。第二にこれら知識労働者は、<自ら>進んで機会に取り組み、成果をあげているでしょうか?<自ら>進んでというところが重要です。難しいことですが成果を意識しながら働くことの重要性を認識して欲しいものです。
これらは、いずれも経営者の役割ということが出来ます。『創造する経営者』(原題:成果をあげる経営)に流れる最大のメッセージだと思います。
さて次回からは、『イノベーションと起業家精神』を取り上げます。
佐藤 等