意思決定【経営のヒント 24】
今回から第Ⅲ部<事業の業績をあげる>に入ります。今日の第12章のタイトルは「意思決定」で、残すところ終章を含めてあと4章です。
「意思決定」という言葉、耳にする機会があると思いますが、昔経営学の答案に「意志」決定って書いたら大減点をもらった記憶がよみがえります。さっそく、今日の一言です。
<ドラッカーの一言>
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意思決定のための処方箋はない。しかし、その重大性を自覚せずに、行き当たり
ばったりに意思決定を行なうならば、その答えは、必然的に間違ったものとなる。
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新訳『創造する経営者』(ダイヤモンド社)より
意思決定は、大小様々な事柄に関連していますが、ドラッカーは、中核的な意思決定として次の3つをあげています。
(1) 事業の構想、(2)卓越性、(3)優先順位
意思決定を行き当たりばったりではなく、体系的に行なうためには、この3つに関して行なうことが肝要です。<事業の構想>は、目的を確立し、目標と方向性を設定するもの、<卓越性>は、特定分野に集中した知識の卓越性を指します。そして耳慣れた<優先順位>ですが、どのビジネスチャンスを選ぶか、このチャンスに対してどの資源を割り当てるか、の順位です。ドラッカーは、著書の中で優先順位の決定は、実はあまり難しくないと述べています。むしろ難しいのは、やらないこと、やってはいけないことなどの<劣後順位>の決定であると・・深い言葉です。
佐藤 等