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利益、資源、見通し【経営のヒント 15】

今日は、第3章「利益、資源、見通し」です。関連性がわかりにくいタイトルです。これらの関係を簡単に言うと次のようになります。<利益>は売上に比例するが、コストは作業量に比例する。多くの場合、ごくわずかな<利益>しか生まない作業に経営<資源>を投入している。したがって将来の<見通し>をもって商品、サービスを選択し、経営資源を有効に使わなければならない。だいたいこんなところを言っています。

さて第3章から選んだドラッカーの一言です。
<ドラッカーの一言>
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ある製品がリーダーシップをもつということは、市場や
顧客のニーズに最も適合しているということである。
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新訳『創造する経営者』(ダイヤモンド社)より

ドラッカーが使う製品(サービス等含む)のリーダーシップという言葉は、一般的ではありません。独特の言い回しで、必ずしも市場シェアを握ることではないと明言しています。顧客にフィットすることが重要で、これがリーダーシップの定義だとしています。ちょっとニュアンスは違うのですが「主導権」といってもいいかも知れません。

さらに「非常に小さな特化した企業だけが、時として、自らのあらゆる製品とサービス、あらゆる市場と最終用途、あらゆる顧客と流通チャネルに関して、リーダーシップを握ることができる」と述べています。<非常に小さな特化した企業>がポイントです。<特化>とは、ユニークであること、マネできないこと、独自であることなどです。差別化とは違います。差別化は、同質の中で争うことです。たとえば「同じ焼き鳥屋だけど、うちは従業員の教育が他とは違う」などというのは、差別化です。特化・独自化は、オンリーワンの思考です。生き延びるための究極の思考です。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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