企業の現実【経営のヒント 13】
選挙やGWが終わって何となく世の中が動きだしてきたと感じられるのは、私だけでしょうか?この「経営のヒント」、今回は少し発信が遅れてしまいました。さてさて、今回も<企業の現実>についてです。今日は、セットで二つとりあげます。
<ドラッカーの一言>
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成果は、問題の解決ではなく。機会の開拓によって得られる。
成果をあげるには、資源を、問題にではなく、機会に投じなければならない。
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新訳『創造する経営者』(ダイヤモンド社)より
<企業の現実>を表したものですが、少し読み方に注意が必要です。つまり現実の企業は、経営資源を多くの場合、”問題に投じている”という事実があり、だから<成果>があがらないケースが多いという意味です。問題の解決によって得られるのは、せいぜい通常の状態に戻すだけです。どうでしょうか、部下の失敗、トラブルなど問題解決に経営者の多くの時間を使われているという現状は、ありませんか?
機会を見つけること、捉えることが企業家として重要です。改善といった単なる効率化ではなく、<成果>を求めるならば、いかになすべき仕事を見つけて、経営資源や活動を集中するかが大事だとドラッカーは、説いています。機会は、変化を観察し、捉えることが重要です。この辺については、別な機会にご紹介できると思います。今回で第一章<企業の現実>を抜け出します。
佐藤 等