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企業の現実【経営のヒント 12】

さて今日は、前回の続きです。<企業の現実>について少しばかり気になる言葉があります。「成果や資源は、企業の内部にはない。いずれも企業の外部にある」です。
この言葉もう3回目です(^^ゞ)がやっぱり気になります。<成果>については、『経営者の条件』でも繰り返し出てきました。ドラッカーの重大関心事の一つです。今日注目したいのは、<知識>の方です。<知識>、そう<ナレッジ>、ナレッジプラザのナレッジです。さて今日の一言は、私が企業の定義をする場合、よく使うものです。

<ドラッカーの一言>
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企業とは、外部にある資源すなわち知識を、外部における成果すなわち経済的な価値に転換するプロセである
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新訳『創造する経営者』(ダイヤモンド社)より

<知識>が経営資源だなんて!と驚かれた方おりますか?経営資源といえば、ヒト、モノ、カネと相場は決まっている・・・という声が聞こえてきそうですが、現代経営では、<知識>は第五の経営資源といわれています(第四は?)。しかもです、最も重要な経営資源であるとドラッカーは、後に述べています。

知識は、外部にある???知識は、社内の人材の頭の中にある???いったいどこにあるのでしょう。この言葉は、儲けの元となるような<知恵>は、企業の外からもたらされると考えたほうがいいと思います。皆さん、ナレッジプラザの基本理念覚えていますか(多分覚えてないよな~)。<新たな「知」新たな「出逢い」が新しい価値を創造します>でしたね。「知」は人の縁で得られます。皆さんもどんどんプラザの交流会、昼食会に参加してくださいね。儲けのもとは、外部にしかないのですよ、くれぐれも。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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