創造する経営者【経営のヒント 10】
さて、いよいよ『創造する経営者』が始まりました。個人的には、ドラッカーの著書の中で一番好きです。是非お手元に一冊!第1章は、「企業の現実」という章です。内容的には、「陳腐なものに聞こえる」とドラッカー自身が言っていますが、どうしてどうしてなかなか優れた洞察で、こんなこと40年前に言っていたのか!!!と感嘆マークがたくさんつきます。
<ドラッカーの一言>
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企業にとって、本業の仕事は三種類ある。
(1)今日の事業の業績をあげる。
(2)潜在的な機会を発見し実現する
(3)明日のために新しい事業を開拓する
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新訳『創造する経営者』(ダイヤモンド社)より
どうでしょうか?<今日の事業の業績をあげるのに>に四苦八苦というのが現実ではないでしょうか。特に<明日のために新しい事業を開拓する>のは、難しいですよね。これらの仕事は、3つ同時に行なうべきもので、<統合された戦略>が必要であると述べています(ここが難しい!)。この点は、おいおい明らかにするとして、その前提として「企業の現実」を理解する必要があるといいます。企業に共通する現実?8つ挙げています。前回ドラッカーの一言であげた<成果や資源は、企業の内部にはない。いずれも企業の外部にある>は、そのうちの一つです。これらの前提は、成果や経営資源、企業活動に関することです。大切ですので次回8つについて触れたいと思います。第一章は、なかなか進みません。
佐藤 等