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創造する経営者【経営のヒント 10】

さて、いよいよ『創造する経営者』が始まりました。個人的には、ドラッカーの著書の中で一番好きです。是非お手元に一冊!第1章は、「企業の現実」という章です。内容的には、「陳腐なものに聞こえる」とドラッカー自身が言っていますが、どうしてどうしてなかなか優れた洞察で、こんなこと40年前に言っていたのか!!!と感嘆マークがたくさんつきます。

<ドラッカーの一言>
☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
企業にとって、本業の仕事は三種類ある。
(1)今日の事業の業績をあげる。
(2)潜在的な機会を発見し実現する
(3)明日のために新しい事業を開拓する
☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
新訳『創造する経営者』(ダイヤモンド社)より

どうでしょうか?<今日の事業の業績をあげるのに>に四苦八苦というのが現実ではないでしょうか。特に<明日のために新しい事業を開拓する>のは、難しいですよね。これらの仕事は、3つ同時に行なうべきもので、<統合された戦略>が必要であると述べています(ここが難しい!)。この点は、おいおい明らかにするとして、その前提として「企業の現実」を理解する必要があるといいます。企業に共通する現実?8つ挙げています。前回ドラッカーの一言であげた<成果や資源は、企業の内部にはない。いずれも企業の外部にある>は、そのうちの一つです。これらの前提は、成果や経営資源、企業活動に関することです。大切ですので次回8つについて触れたいと思います。第一章は、なかなか進みません。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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