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組織の基本単位の位置づけ【経営のヒント 337】

第43章『マネジメント』<中巻>、
「組織の基本単位の位置づけ」は、今日で終わりです。

<ドラッカーの一言>
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完璧な組織構造などありえない。せいぜいできることは、
間違を起こさない組織をつくることである。
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『マネジメント<中>』p.236 1973年 ダイヤモンド社

ドラッカー教授は、組織の基本単位の設計の欠陥にみられる
典型的な症状を6つ挙げました。症状とポイントを次に列挙します。

①マネジメントの階層が増加すること
…少ないほどよし

②組織構造に関わる同種の問題が頻繁に起こること
…基本的な分析(活動分析、貢献分析、決定分析、関係分析)をやり直す

③要となる者の注意を重要でない問題や的はずれの問題に向けさせること
…重要な問題、基幹活動、成果、業績に焦点を合わせずに態度、礼儀、手続きに向けてはならない

④あまりに大勢の人間を集める会議を開くこと
…理想的な組織は会議なしで動く組織

⑤調整役や補佐役など実際の仕事をしない人たちが増えること
…活動や仕事を細分化させすぎてはいけない

⑥常にどこかで組織改革をおこなっている(特に大企業)
…組織改革は手軽に行なってはならない

いずれも少しなりとも心当たりがあり、耳が痛いものばかりです。
いずれにしても根本原因は設計の欠陥です。
根や幹を正さないで枝葉の修正に終始しているといつまでも問題から開放されません。
急がば回れで基本分析と基本単位を設計を行なってみてください。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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