実践するドラッカー行動編【経営のヒント 451】
今日も『実践するドラッカー行動編』からです。前回に引き続き継続学習についてです。
<ドラッカーの一言>
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「自らの強みが何か」を知ること、「それらの強みをいかにしてさらに強化するか」を
知ること、そして「自分には何ができないか」を知ることこそ、継続学習の要である。
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『実践するドラッカー行動編』p.146
原典―『プロフェッショナルの条件』p.106
ドラッカー教授は、知識労働者の生産性の向上のために必要なことの一つとして
継続学習を挙げました。
知識労働者の生産性の向上は21世紀の私たちに残された宿題でもあります。
このように継続学習の目的は、知識労働および知識労働者の生産性の向上にあります。
生産性は、できるだけ短時間、低コストでアウトプットを生み出す
「効率性」とこれまでのコストや時間で
できるだけ大きな成果を生み出そうとする「効果性」に分けられます。
一人ひとりの「効率性」と「効果性」が組織の知識労働の生産性を高めるとすれば、
「効率性」と「効果性」を高めるために自分の強みを生かすことが重要であることは明らかです。
できないことで貢献するのではなく、できることで貢献する。
そのためにできることを伸ばす。その中核にあるのが「強み」です。
継続学習とは「できること」を「もっとできるようにすること」です。
その反面に、自分にはできないこと、難しいことは人に任せることです。
「私はこれを磨いています」という焦点を絞り、それに時間と労力を費やすことが大切です。
「自分の強みやできることは何か」
「自分に出来ないこと、難しいことは何か」
「自分が強化していく強みやできることは何か」。
まずは棚卸からです。
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<実践のための問い>
今行っている活動の中で、あなたに出来ないこと、難しいことはなんですか?
佐藤 等