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強み【経営のヒント 458】

今日のテーマは「強み」についてです。まずは今日の言葉から。

<ドラッカーの一言>
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成果を上げる秘訣の第一は、共に働く人たち、自らの仕事に不可欠な人たちを理解し、
その強み、仕事の仕方、価値観を活用することである。
仕事とは、仕事の論理だけでなく、共に働く人たちの仕事ぶりに依存するからである。

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『実践するドラッカー チーム編』p.10
原典―『明日を支配するもの』p.221

ドラッカー教授は人の強みを生かせといいます。
強みの他に仕事の仕方(ワーク・スタイル)と価値観を活用せよといいます。
人はもっているものでしか成果をあげられない。
言われてみれば当然ですが、往々にして人はもってないもの(弱み)を気にします。
気にするだけならいいのですが、その弱みを補強したり、修正したりという行動をとりがちです。

弱みとの正しい付き合い方は、弱みを認識しながらも弱みではなく強みを使って
成果をあげることに専心することです。
強みで弱みを意味のないものにするのが原則です。したがって強みについての原則は、
「強みを知る(ワークスタイルを含む)、強みを使いながら磨く、チームの仲間の強みを生かす」と
いうことです。

強みと弱みについてチーム内で認識を一つにしておく必要があります。
例えばチームに必要な仕事でチーム内の誰も強みを生かせそうな人がない場合に
どう対処するかです。

答えは強みとも弱みともいえないものを使って誰かが対応するということです。
「私の強みでないから」と避けるのではなくそのような仕事を買って出ることは、
チームへの貢献が高い行動と評価されます。

「弱みではない」けれども誰かが行わなければならない仕事というグレーゾーンは
常に存在します。
人の強み、仕事の仕方、価値観を活用するということは、そのようなことも含むということです。

チームも組織も動かすのは人です。人のもっている最も価値あるものそれが強みです。
人は二人として同じ性質をもつことはありませ。
異なる個性をいかにして一体化させることができるか、それがチーム・マネジメントの要なのです。

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<実践のための問い>
一緒に働くチームメンバーの強みをどのように活用しますか?

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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