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財産と力、知識と責任【経営のヒント 109】

第4部は、「乱気流をマネジメントする」ですが、その第5章「財産と力、知識と責任」から一言。

<ドラッカーの一言>
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マネジメントの仕事は、人間の強みを
生産に結びつけることである。
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1980年 新訳『乱気流時代の経営』(ダイヤモンド社) より

ドラッカー教授は、人間が正しく成果をあげるためには、3つの要素が必要であるといいます。
(1)強みを知り活かすこと
(2)ワークスタイルを知り貫くこと
(3)自分の仕事における価値観を知ること
そして今日の組織社会では、組織が成果をあげることが求められています。
そのためには、マネジメントが不可欠。なぜなら普通、個々人の強みはバラバラ。これを組織としての成果に結びつけるのは、本当に至難の業。
そもそも多くの場合、本人自身が強みを知りません。ある本によると「強み」は、「資質」を「知識」と「技術」で磨くことで得られ、高められるそうです。
まず自分が強みを知る。さらに強みの発揮の仕方(ワークスタイル)を知る。
これらを自分の価値観と共に組織の他の人と共有する。
こんなことがマネジメントの行うべき仕事の基本です。
「卓越性だけが利益をもたらす」とは、ドラッカー教授の至言ですが、その源泉に個々人の「強み」があることは、言うまでもありません。
皆さんもその源泉を探ってみませんか?

※第4部の以下の章は、スキップしました。
第1章 グローバル経済とグローバル通貨
第2章 国家主義の終焉
第3章 準先進国の登場
第4章 従業員社会と新しい中流階級

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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