財産と力、知識と責任【経営のヒント 109】
第4部は、「乱気流をマネジメントする」ですが、その第5章「財産と力、知識と責任」から一言。
<ドラッカーの一言>
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
マネジメントの仕事は、人間の強みを
生産に結びつけることである。
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
1980年 新訳『乱気流時代の経営』(ダイヤモンド社) より
ドラッカー教授は、人間が正しく成果をあげるためには、3つの要素が必要であるといいます。
(1)強みを知り活かすこと
(2)ワークスタイルを知り貫くこと
(3)自分の仕事における価値観を知ること
そして今日の組織社会では、組織が成果をあげることが求められています。
そのためには、マネジメントが不可欠。なぜなら普通、個々人の強みはバラバラ。これを組織としての成果に結びつけるのは、本当に至難の業。
そもそも多くの場合、本人自身が強みを知りません。ある本によると「強み」は、「資質」を「知識」と「技術」で磨くことで得られ、高められるそうです。
まず自分が強みを知る。さらに強みの発揮の仕方(ワークスタイル)を知る。
これらを自分の価値観と共に組織の他の人と共有する。
こんなことがマネジメントの行うべき仕事の基本です。
「卓越性だけが利益をもたらす」とは、ドラッカー教授の至言ですが、その源泉に個々人の「強み」があることは、言うまでもありません。
皆さんもその源泉を探ってみませんか?
※第4部の以下の章は、スキップしました。
第1章 グローバル経済とグローバル通貨
第2章 国家主義の終焉
第3章 準先進国の登場
第4章 従業員社会と新しい中流階級
佐藤 等