リーダーシップの源泉は優れた組織の文化である【経営のヒント 604】
今回も人のマネジメントですが人間の資質に関する決定的な原理を紹介します。
前回、「優れた組織の文化」というコンセプトを紹介しました。
<マネジメントの原理117>
リーダーシップの源泉は優れた組織の文化である
さらに、このような組織の文化を形成するために、リーダーたちが行うことを示しました。
<マネジメントの原理118>
リーダーは、行動に伴う責任、高い成果の基準、人と仕事に対する敬意などを日常的に示す。
これらのリーダーたちの日々の立ち振る舞い、姿勢を範として、フォロワーが活動することで
「優れた組織の文化」が醸成されます。
これらは仕事におけるものですがリーダー、すなわち経営者やマネジャーにはさらに高い基準が
求められます。
Integrity真摯さです。
組織の文化は、真摯さを欠く一人のマネジャーの存在で劣化します。
ときに、組織が崩壊するような危機を招きます。
真摯さは、誰かに教えてもらって身につくスキルや知識ではありません。
<マネジメントの原理120>
真摯さを身につけておくことはリーダーになるための絶対条件である。
真摯さは天性のものではありません。
またスキルや知識など後天的に獲得できるものとも異なります。
自らの中にあるものを練磨して手に入れるものです。
東洋の人間学における徳性を高めるための修養に通じるものがあります。
優れた組織の文化は、真摯さを身につけたリーダーたちによって形成されます。
彼ら彼女らを範として後に続く者が作り上げるものです。
組織を方向づけるどんなツールも及ばない決定的な要因といえます。