マネジメントの仕事は完結性の高い形で設計する【経営のヒント 782】
マネジメントの仕事は、一人あるいは直接の部下を使うだけでできるものにしなければならない。
『経営の真髄』<下>p.12
マネジメントの仕事も設計が必要です。マネジメントの仕事は完結性の高い形で設計しなければなりません。これが原則です。
この原則に従えば、予め会議や調整を要するように仕事を設計することは間違いであるといえます。会議は仕事ではないというのがドラッカー教授の考えだからです。とりわけ、仕事で人間関係を調整することは無用であるといいます。
同様に頻繁に出張しなければならないマネジメントの仕事も設計ミスです。同僚、部下、上司、顧客に会うことは絶対的に必要です。しかし頻度ではなく、2年に一度じっくり話すというやり方をドラッカーは推奨します。
マネジメントの仕事も他の仕事と同様にどのような目的で行うのか、集中して行う場面はいつかを問わなければ成果に結びつかないといえましょう。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)