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マネジメントの仕事は完結性の高い形で設計する【経営のヒント 782】

マネジメントの仕事は、一人あるいは直接の部下を使うだけでできるものにしなければならない。
『経営の真髄』<下>p.12

マネジメントの仕事も設計が必要です。マネジメントの仕事は完結性の高い形で設計しなければなりません。これが原則です。

この原則に従えば、予め会議や調整を要するように仕事を設計することは間違いであるといえます。会議は仕事ではないというのがドラッカー教授の考えだからです。とりわけ、仕事で人間関係を調整することは無用であるといいます。

同様に頻繁に出張しなければならないマネジメントの仕事も設計ミスです。同僚、部下、上司、顧客に会うことは絶対的に必要です。しかし頻度ではなく、2年に一度じっくり話すというやり方をドラッカーは推奨します。

マネジメントの仕事も他の仕事と同様にどのような目的で行うのか、集中して行う場面はいつかを問わなければ成果に結びつかないといえましょう。

 

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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