知識労働者は、仕事に人生を求める【経営のヒント 793】
人はみな、自らの個性、強み、関心に従って生きていくことができなければならない。
『経営の真髄』<下>p.29
「知識労働者は、40代のはじめから半ばにかけて、精神的な危機に陥る」とドラッカーはいいます。なぜか。
「知識労働者は、仕事に人生を求める」からです。15年、20年と同じ仕事をしていれば、新しい刺激もなく退屈なものになるといいます。つまり危機の原因は、飽きにあるのです。
人生の喜びを再び手にするために必要なものは第二の人生です。もっているスキルや経験は同じでも、環境を変えることで、新しい挑戦、機会、貢献を手にすることです。
そのための準備を早めに始めなければなりません。できれば40歳代には始めたいものです。貴方は、第二の人生の準備を何から始めますか。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)