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マネジメント教育【経営のヒント 794】

マネジメント教育とはセミナーに参加することではない。セミナーはツールの一つである。それ自体がマネジメント教育であるわけではない。
『経営の真髄』<下>p.30

マネジメントとは行動志向であるとドラッカーは言います。セミナーで学んだ内容を行動に移すことが重要です。学ぶことは手段にすぎないからです。

セミナーが手段だということは、目的を明確にし、手段として何がふさわしいのかを考えなければならないということです。

セミナーなのか、研修なのか。外部講師なのか、内部講師なのか。講義形式なのか、ワークショップ形式なのか。テーマは何なのか、期間をどれくらいかけるのかなど。

すべて目的にしたがって決まるものです。将来を左右するマネジメントに関わることを目についたセミナーに参加することで済ませてはいけないというドラッカーの警鐘が響きます。マネジメント教育について一考するよい機会にしたいものです。

 

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

 

 

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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