マネジメント教育【経営のヒント 794】
マネジメント教育とはセミナーに参加することではない。セミナーはツールの一つである。それ自体がマネジメント教育であるわけではない。
『経営の真髄』<下>p.30
マネジメントとは行動志向であるとドラッカーは言います。セミナーで学んだ内容を行動に移すことが重要です。学ぶことは手段にすぎないからです。
セミナーが手段だということは、目的を明確にし、手段として何がふさわしいのかを考えなければならないということです。
セミナーなのか、研修なのか。外部講師なのか、内部講師なのか。講義形式なのか、ワークショップ形式なのか。テーマは何なのか、期間をどれくらいかけるのかなど。
すべて目的にしたがって決まるものです。将来を左右するマネジメントに関わることを目についたセミナーに参加することで済ませてはいけないというドラッカーの警鐘が響きます。マネジメント教育について一考するよい機会にしたいものです。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)