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自分でマネジメントする【経営のヒント 808】

MBOの最大の利点は、自分の仕事ぶりを自分でマネジメントすることにある。
『経営の真髄』<下>p.51

MBO、自己目標管理の本来の目的は自分で自分の仕事ぶりを評価するところにあります。自己目標管理は、組織やチームという場において仕事をとおして自己成長するためにあります。

組織は、一人ひとりの成長をとおして多くの貢献を引き出し、業績に結びつけなければなりません。組織は、自分の仕事ぶりを測定するための情報提供のサポートをしなければなりません。

上記のことは、組織やチームで目標を立てることで組織やチームに方向性を与える際の目標とは性格の異なるものです。したがって自己目標管理は、制度化され人事評価などに用いられるべきものではありません。この点、混同しないように留意したいものです。

 

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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