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外に向けた感覚器官【経営のヒント 841】

今日データが最も求められているのが、外部の世界についてのものである。
『経営の真髄』<下>p.125

理由は、組織の成果は組織の外にあるからです。あらゆる組織は社会、経済、人間に貢献するための道具です。具体的には、道具が生み出す成果とは、顧客に起こる望ましい変化のことです。

売上高や利益ではありません。しかし組織が手にしているデータの多くはコストに関わるものです。それは努力の金額的な記録でしかありません。

「いかに効率がよくとも、馬車の鞭を生産していたのでは事業を継続することはできない。売れない設計をしていたのでは、いかに効率的な設計部門といえども価値はない」とドラッカーは言います。

顧客に必要とされているものは何か。顧客にとって価値は何か。最も求められているデータは、これらの断片を示すものです。目的を明らかにし、相応しいデータを集め、分析することが必要です。現代では、これらのデータはAIの登場により、これまでより集めやすくなったといえます。ドラッカーが「外に向けた感覚器官」と表現したセンサーを今こそ開発したいものです。

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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