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データの目的は、情報収集ではなく行動である~単純性・実用性~【経営のヒント 845】

データの目的は、情報収集ではなく行動である。
『経営の真髄』<下>p.133

「マネジメントの方向づけにおいて、データが有効であるには7つの仕様がある。経済性、意味性、適切性、精密性、適時性、単純性、実用性である」とドラッカーは言います。

7つの仕様のうち前2回で経済性、意味性、適切性、精密性、適時性について触れました。今回は、「単純性」、「実用性」についてです。

単純性とは、処理プロセスを含めてデータによる管理自体が単純であることを指しています。もしこの過程が複雑だと人の意識は、データをとる対象ではなくデータをとる方法に意識が行ってしまうと警鐘を鳴らします。

冒頭の言葉は、実用性についてのものです。ここでいう行動とは検討や分析を含むものです。「何かわからないが、何かが起こっている。それが何であるかを知らなければならない」という気づきを促すものあってもよいといいます。

そのため報告、調査、数字などのデータとなるものはすべて、行動を起こしうる者のもとに到達することが求められます。そうでないデータは無意味です。なぜなら企業行動が変わる可能性がゼロだからです。逆にいえば、データは使う者のニーズに合っていなければ意味がないとも言えます。

企業行動が変わるということは、仕事が変わるということです。データは仕事の管理のためにあります。人の管理のためのものではないことは言うまでもありません。

データが有効であるための7つの仕様は示唆に富んでいます。見直してみるよい機会にしたいものです。

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中。

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