成果をあげる経営【経営のヒント 16】
『創造する経営者』の原書のタイルは、『Managing for Results』日本語では、「成果をあげる経営」です。ドラッカーは、成果を上げるためには今置かれている状況を確認することが重要であることを力説してます。著書『経営者の条件』では、時間分析からはじめなければならないとしています。『創造する経営者』でも分析からはじめています。今日は、その中でもまずはじめなければならないと言っている製品の分析(第4章)についてです。一言つけ加えておきたいのですが製品は、商品・サービスと読み替えてることでどんな業種にも当てはまりますのでお間違えなきよう、念のため。
ドラッカーは、製品の分析を行なうにあたって次のように製品分類をしています。(1)今日の主力製品、(2)明日の主力製品、(3)生産的特殊製品、(4)開発製品、(5)失敗製品、(6)昨日の主力製品、(7)手直し用製品、(8)仮の特殊製品、(9)非生産的特殊製品、(10)独善的製品、(11)シンデレラ製品 というように11に分類しています。シンデレラ製品??これは眠っている製品という意味で、チャンスを与えればうまくいくかもしれない製品のことです。ユニークなネーミングですね。それぞれの製品の説明に興味のある方は、ご連絡ください!ここでは紙面が限られていますのでお許しください。さてドラッカーの一言です。
<ドラッカーの一言>
☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
製品の性格の変化、特に衰退に向っての変化を把握
しなければならない。
☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
ポイントは、<変化>です。結果がでてからでは遅く、その兆候を捉える。難しいですね。特に<明日の主力製品→今日の主力製品→昨日の主力製品>の変化は重要です。今日から昨日、そんなの掴めない!ドラッカーは、そのヒントとして追加してコストを掛けても成果があがらなくなった時点がその切り替わりとなると言っています。いずれにしても難しい。でもこれをつかまえないと気がついたら<昨日の主力製品>だけを売っていたなんてことは避けたいですよね。すみませんお寒い話で・・・。
佐藤 等