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明日の成果のための今日の意思決定【経営のヒント 73】

今日は、『現代の経営』第8章「明日の成果のための今日の意思決定」からです。
目標設定の話が続いていますが、この章では、「目標」の一つの役割を強調しています。
今日の一言です。

<ドラッカーの一言>
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目標は、明日成果をあげるために、今日とるべき行動
についての意思決定を容易にする。
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新訳『現代の経営』(ダイヤモンド社)より

この言葉は、目標があってはじめて今日すべきことが決まるということです。
「目標」は、なすべき正しい行動を明らかにする「道具」。道具を準備し、正しく使わない限り、行き当たりばったりのやり方、近視眼的な行動に陥るということです。前回も書きましたが目標設定をする際に重要なのは、利益は目標の一部であって他にも多数の設定すべき目標が存在するということです。

ところで皆さんもご存知の通り、世の中には「信ずれば願いはかなう」式の本やセミナー多数ありますよね。そのなかで述べられている達成のスキルは、(1)文字で書く、(2)声に出す、(3)達成をイメージする、(4)心の底から信じるなどです。このようないわゆる可能性思考を受け入れるかどうかは別として、これら個人に対して唱えられている数々のスキルも実は組織にも当てはまると考えられます。たった二人でも組織は組織。その二人が同じ目標を共有しているかどうかによって結果が違ってくるのは明らかです。
こんな簡単なことが実は、最も難しいのです。
はじめは、先ずは目標を文字で書くところから・・・・ですね。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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