事業とは何か【経営のヒント 70】
今日の『現代の経営』第5章「事業とは何か」には、ドラッカーの最も有名な言葉があります。
「ドラッカーって誰?」ともし聞かれたら今日の一言を是非お伝え下さい。
経営者としての格が2段くらい上がること請け合いです(笑)。
ではその黄金の一言です!
<ドラッカーの一言>
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事業の目的として有効な定義はただ一つである。
それは顧客を創造することである。
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新訳『現代の経営』(ダイヤモンド社)より
事業の目的はと問われ・・「利益をあげること」というのでは合格点は望めません。
ドラッカーは「利益」をあげることを条件であるといいます。考えてみれば当たり前で、利益の源泉は顧客にあり、顧客がいなければ企業の利益も存続も望むべくもありません。企業の目的が顧客の創造であるという理解に立ったうえでドラッカーは、2つの基本機能が企業には必要であると説きます。その2つとは、マーケティングとイノベーションです。
1900年以降のアメリカでは「マーケティング革命」が起こりました。
つまりこれまでの「工場が生産したものを販売する」から「市場が必要とするものを生産する」に変化したことです。またイノベーションとは、端的に言えば、より優れた、より経済的な財貨やサービスを創造することを言います。
イノベーションの重要性は、このメルマガで繰り返し触れたところです(詳細は『イノベーションと起業家精神』の各項を参照下さい)。
マーケティングとイノベーションを並列させるところは、いかにもドラッカーらしいと言えますね。
佐藤 等