ベンチャー・ビジネスのマネジメント【経営のヒント 53】
日本ドラッカリアンの会などの主催で日本におけるドラッカーの盟友で訳者の上田惇生先生が先週札幌で講演をされました。私も少しだけ時間をいただいて、上田先生を目の前にドラッカーに関する講演(らしきもの)をしてしましました。ホンと冷や汗ものでしたが、先生には大層喜んでいただきました、ふー。
さて今日は、前回に引き続き第15章「ベンチャー・ビジネスのマネジメント」から。
<ドラッカーの一言>
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あくまでも市場志向、市場中心でなければ単に競争相手
のために機会をつくっただけで終わる。
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新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より
私自身、「いい技術だから必ず売れる。」という言葉を何度聞いたことか。市場無視の態度なのですが、市場の存在を理解してもらうことはなかなか難しいのです。ドラッカーは、「イノベーションを行なう者自身の視野は狭くなりがちである。狭窄症といってもよいかもしれない」といっています。そう一種の病気なのです。マーケティング発想という処方箋も考えておかないと大変なことになりますね。
佐藤 等