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ベンチャー・ビジネスのマネジメント【経営のヒント 53】

日本ドラッカリアンの会などの主催で日本におけるドラッカーの盟友で訳者の上田惇生先生が先週札幌で講演をされました。私も少しだけ時間をいただいて、上田先生を目の前にドラッカーに関する講演(らしきもの)をしてしましました。ホンと冷や汗ものでしたが、先生には大層喜んでいただきました、ふー。

さて今日は、前回に引き続き第15章「ベンチャー・ビジネスのマネジメント」から。
<ドラッカーの一言>
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
あくまでも市場志向、市場中心でなければ単に競争相手
のために機会をつくっただけで終わる。
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より

私自身、「いい技術だから必ず売れる。」という言葉を何度聞いたことか。市場無視の態度なのですが、市場の存在を理解してもらうことはなかなか難しいのです。ドラッカーは、「イノベーションを行なう者自身の視野は狭くなりがちである。狭窄症といってもよいかもしれない」といっています。そう一種の病気なのです。マーケティング発想という処方箋も考えておかないと大変なことになりますね。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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