MANAGEMENT HINT
私たちは、様々な事実に直面しています。
ドラッカー教授は、大切なのはその事実の意味だといいます。
1993年『ポスト主義社会』を著したドラッカー教授は
現在の世界の混乱を予見していました。
それは一つの解釈から始まっています。
「信仰としてのマルクス主義が崩壊したことは、
社会による救済という信仰の終わりを意味した」
「意味」はドラッカー教授が多用する人々の価値の転換を表す
表現です。
さらに言います。
「これにとって代わるものが何かは不明である。
われわれはただ期待し、祈ることができるだけである」
当時のドラッカー教授の目に映ったものは、
アメリカのメガチャーチとイスラム教の原理主義の
再興でした。
「原理主義を熱狂的に信奉する現代のイスラム世界の
若者たちも、40年前ならば同じように熱狂的な
マルクス主義者となっていたかもしれない。
あるいは、さらに新しい宗教が現れるのであろうか」。
イスラム原理主義の台頭と新興宗教の興隆の同根ということ
でしょうか。
いずれにしても人々は心を寄せるものを失いつつあります。
次の文章は『ポスト資本主義社会』の有名な冒頭部分
「西洋の歴史では、数百年に一度際立った転換が起こる。
世界は歴史の境界を超える」に続く文章です。
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今日は人口問題からです。
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日本の終身雇用制の起源は19世紀末から20世紀初頭だといわれています。
工業の黎明期において熟練労働者の定着率を高める目的で行われたといいます。
1901年八幡製鉄所が操業を開始したように日本も本格的な重工業の時代に入っていった頃の話です。
まさに産業構造の変化が人の働き方を変えたといえましょう。
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