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「成果中心の精神」の中核にあるもの【経営のヒント 821】

マネジメント自身が、自らの真摯さを明らかにしていかなければならない。
『経営の真髄』<下>p.74

ドラッカーがいう「成果中心の精神」の中核にあるものがマネジメント自身の真摯さである。

精神とは、行動の原理となるべきものです。人の行動・実践なしにエネルギーは創造されません。真摯さは人の行動に現れます。

ドラッカーは真摯ならざる行為を挙げました。

  1. 強みよりも弱みに目を向ける者
  2. 何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心をもつ者
  3. 真摯さよりも、頭のよさを重視する者
  4. 部下に脅威を感じる者
  5. 自らの仕事に高い基準を設定しない者
  6. 実践家ではなく、評論家である者

上記はいずれもその人の行為によって明らかになります。

これら例示列挙した者に該当する人を役員やマネジャー職に就けてはならないといいます。なぜなら「この組織は真摯さを欠く者でもマネジャー」に昇格できるのだという強いメッセージを発するからです。組織を腐らせ善き精神が醸成されないからです。

逆にお手本となるべき者を役員やマネジャー職に就けなければなりません。その筆頭にあるのがトップ・マネジメントです。自らの真摯さを行動によって明らかにする責任をもっているということです。背筋が伸びる一言です。

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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