「成果中心の精神」の中核にあるもの【経営のヒント 821】
マネジメント自身が、自らの真摯さを明らかにしていかなければならない。
『経営の真髄』<下>p.74
ドラッカーがいう「成果中心の精神」の中核にあるものがマネジメント自身の真摯さである。
精神とは、行動の原理となるべきものです。人の行動・実践なしにエネルギーは創造されません。真摯さは人の行動に現れます。
ドラッカーは真摯ならざる行為を挙げました。
- 強みよりも弱みに目を向ける者
- 何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心をもつ者
- 真摯さよりも、頭のよさを重視する者
- 部下に脅威を感じる者
- 自らの仕事に高い基準を設定しない者
- 実践家ではなく、評論家である者
上記はいずれもその人の行為によって明らかになります。
これら例示列挙した者に該当する人を役員やマネジャー職に就けてはならないといいます。なぜなら「この組織は真摯さを欠く者でもマネジャー」に昇格できるのだという強いメッセージを発するからです。組織を腐らせ善き精神が醸成されないからです。
逆にお手本となるべき者を役員やマネジャー職に就けなければなりません。その筆頭にあるのがトップ・マネジメントです。自らの真摯さを行動によって明らかにする責任をもっているということです。背筋が伸びる一言です。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)