≪自信と勇氣≫を獲得する
春めいてきましたね。先日、九州産のタケノコと茨城産のワラビを食しました。どちらも風味豊かで、一足先に春満開を堪能しました。北海道の春もこれから加速します。日の出もだいぶ早くなり、早起き派の私としては大変嬉しい限りです。
最近、朝5時45分になると中学一年の次男が眠い眼をこすりながら私の部屋にやってきます。
「おはようございます」、手には新聞。朝15分の二人だけの時間が始まります。最初の5分間、『研心』という小冊子の読み合わせをします。次の5分で静座して西田文郎先生の「Fディスク」というブレイントレーニング用のCDを聞きます。最後の5分で今日やるべきことを確認して終わります。以上で15分。時には、6時半にやってきたり、CDを聞きながらウトウトしたり…。土日も平日と変わりません。出張中は定時に電話がかかってきます。行動は自分で選択する。起きようが起きまいが氣にしないことにしています。はたして、どのくらい続くものかわかりませんが…。
幸田露伴という文筆家の名著に『努力論』があります。このたび渡部昇一氏の編述により『小さな努力で大きく報われる法』として読みやすくなって出版されました。こんなことが書いてありました。少し長いのですが紹介させていただきます。
「たとえば明日から毎朝六時には開店して客を待つ準備を完了しようと決心して、その第一日が実行できたならば、明らかに一日分の自信を獲得したのである。これが数十日、数百日にわたって続けることができたら、店主の自信はしだいに堆積されて勇氣は盛んとなり、少々の困難などは突破できるようになる。このような勇氣の持続は人生に必要だが、この勇氣は本人の性格もさることながら、《自分が決めたことの遂行》を重ねることによって《自信の堆積》ができ、その強い自信に支えられて勇氣が力を増していくのである」。
習慣の価値は、何をするかということもさる事ながら些細なことでも自分が決めたことを毎日続けるというところにあるようです。習慣により自信が堆積し、勇氣が自分のものになるのです。習慣にはそんな効果があったことを氣づかされました。1日数分の過ごし方で自信と勇氣を手にすることができます。我が息子も、これからの人生を生き抜く勇氣を手にできることを願うばかりです。
4月という新たなスタートのときを迎えます。この機会に何か習慣化にトライしてみてはいかがでしょうか。ポイントは、あくまでも自信と勇氣を獲得することを目的にすることです。
ナレッジアドバイザー 佐藤 等