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≪時間の価値~歴史の峠~≫

 早くも手元に来年の「マンダラ手帳」が届きました。もう今年も残すところ90日を切りました。早いですね。私は、例年と少しだけ日々の進度の感覚が違います。理由は2つあると感じています。

 理由の一つはほぼ毎日ブログ(日記風の簡易ホームページhttp://blog.livedoor.jp/pfd/)を書いているからだと思います。今日まで記事を書けなかったのは9日間だけ。ここ数ヶ月は皆勤です。自分の中では、一種の修行みたいな感覚でもあります(笑)。書き続けている内容をドラッカー博士のものに限定していますので、正直まったく辛くはないのですが・・・完全に「習慣化」された感があります。習慣化の成果は、素晴らしいものです。ドラッカー博士の思想を通じて沢山の見知らぬ方々とお知り合いになれました。強みに「包含」がある私としては、文句なしの大成果です。

 もう一つの理由は、時間の価値の再認識をしたからです。今年の7月で私は、45歳を迎えました。誕生日当日、目の前の風景が変わりました。ホントです。昨日からの延長の明日ではなく、ここを峠とした新たなこれからの20年と考えるようになりました。ドラッカー博士の言葉に「歴史の峠」という名言があります。峠の高さではなく、そこを越えると風土や気候が変わる峠があるといいます。同じように「時代が変わるとき」、それが歴史の峠の意味です。私がそこで見たものは「残り時間」という風景です。この言葉を抱くと時間価値を再確認せざるを得ません。重要キーワードは、「廃棄」。なすべきではないこと、他の人間でも代替できることを積極的にやめる、委譲する。すべて直ぐにはできませんが、日々を過ごす心構えも変わります。
 
 いまさらながら驚かされるのは、これらの日常の変化はすべてドラッカー博士の数々の言葉に出逢ったお陰だということです。博士がこの世を去ってから来月で1年が経とうとしています。来月は、ドラッカー学会の記念大会が開かれます。私も上田惇生先生らとともにパネラーとして登壇します。心からの感謝を込めて務めさせてもらおうと思っています。

ナレッジアドバイザー 佐藤 等

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