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強みを基礎とする【経営のヒント 21】

会社経営が、その日暮らしになっていませんか?ときかれて「いいえ、なっていません」と答えられる経営者は、結構少ないかもしれません。今日は、特にドキッとした経営者の皆さんに向けてのドラッカーのメッセージ、第9章「強みを基礎とする」です。

その日暮の現状と対策を述べたドラッカーの一言です。
<ドラッカーの一言>
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重要で困難な問題があまりに多いからこそ、単純な中小企業であっても、
その日暮しでは、マネジメントは不可能となる。しかも、退化こそ日常の
状況である。したがって、目的意識に基づく体系的な計画が必要不可欠
となる。
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新訳『創造する経営者』(ダイヤモンド社)より

計画の具体的な中身ですが、「事業を成功させるための保証済みのアプローチ」が3つあるとしています。
1.長期的に見て最も有利な成果をあげるため理想企業を設計する
2.最大の成果をあげるため利用しうる資源を最も魅力的な可能性に集中し、「機会」を最大化させる
3.利用可能な資源が最大の成果をもたらす機会を発見することで「資源」の最大化させる
3つの詳細は、機会を他に譲りますが、「成果」、「機会」、「資源」がキーワードであることがわかります。「成果」の重要性については、繰り返しになりますが、ドラッカーは相当こだわっています。その上で「有限な経営資源」をどの「機会」に集中させるかが重要です。「集中」することではじめて、強みが発揮されます。
何に集中するか、この夏じっくり考えてみたいテーマです。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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