強みを基礎とする【経営のヒント 21】
会社経営が、その日暮らしになっていませんか?ときかれて「いいえ、なっていません」と答えられる経営者は、結構少ないかもしれません。今日は、特にドキッとした経営者の皆さんに向けてのドラッカーのメッセージ、第9章「強みを基礎とする」です。
その日暮の現状と対策を述べたドラッカーの一言です。
<ドラッカーの一言>
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重要で困難な問題があまりに多いからこそ、単純な中小企業であっても、
その日暮しでは、マネジメントは不可能となる。しかも、退化こそ日常の
状況である。したがって、目的意識に基づく体系的な計画が必要不可欠
となる。
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新訳『創造する経営者』(ダイヤモンド社)より
計画の具体的な中身ですが、「事業を成功させるための保証済みのアプローチ」が3つあるとしています。
1.長期的に見て最も有利な成果をあげるため理想企業を設計する
2.最大の成果をあげるため利用しうる資源を最も魅力的な可能性に集中し、「機会」を最大化させる
3.利用可能な資源が最大の成果をもたらす機会を発見することで「資源」の最大化させる
3つの詳細は、機会を他に譲りますが、「成果」、「機会」、「資源」がキーワードであることがわかります。「成果」の重要性については、繰り返しになりますが、ドラッカーは相当こだわっています。その上で「有限な経営資源」をどの「機会」に集中させるかが重要です。「集中」することではじめて、強みが発揮されます。
何に集中するか、この夏じっくり考えてみたいテーマです。
佐藤 等