ドラッカーの一言【経営のヒント 539】
539号、2003年1月に始めたメルマガも15年間続けることができました。
読者の皆さんに感謝申し上げます。
15年前にはまだiPhone(2007年登場)もこの世にはなく、電子マネーはまだショッピングには
使えませんでした(2004年から)。
多くの世代で日常的に使うようになった便利な道具もそう前のことではないのです。
このように考えればこの先、10年、15年先に待ち受けている未来が今のままであるはずが
ありません。
今年はトランプ政権の誕生を皮切りに社会がどのように変化しているのか、変化していくのか
という観点からメルマガを書いてきました。
ドラッカー教授はこれを社会生態学と呼びました。
<ドラッカーの一言>
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社会生態学者の目的は、単なる知識の獲得ではない。
その目的とするところは正しい行動である。
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『すでに起こった未来』p.319
教授は社会生態学の要諦は観ることにあるといいますが、目的は私たちが正しい行動を
とるためです。
道を間違わないように社会という環境の変化をよく観ておきなさいということです。
そして変化そのものに意味はありません。
変化の意味をどのようにとらえるかが重要です。
来年も目を離せない「新しい現実」が出現することでしょう。
暗い現実も多いかもしれません。
しかし行動を起こせるのは一人ひとりの人間以外にはいないのです。
それは私であり、貴方なのです。
それでは少し早いですが、よき新年をお迎えください。
佐藤 等