マネジメントの組織【経営のヒント 327】
今日も『マネジメント』<中巻>、「マネジメントの組織」第41章から
お伝えします。
<ドラッカーの一言>
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多少とも成長を志向するのであれば、自らの構造を
考えるべきは当然である。
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『マネジメント<中>』 p.196 1973年 ダイヤモンド社
少しあとの章(53~55章)ですが、ドラッカー教授は、組織の構造と
規模について述べています。そこに詳しく書かれているのですが、
少し先取りして今日の言葉があります。
ドラッカー教授は、組織構造を氣にしなければならないときとして
小企業が中企業に育つとき、シンプルな企業(たとえば単一製品、
単一市場など)が少し複雑な企業(複数事業など)になるときなどが
あるといいます。
私事ですが、今年何年ぶりかで組織構造に手を入れました。年頭に
「今年のフォーメーションは3年後を先取りしたものだ」と説明をした
うえで意図、内容を伝えました。成長にともなって組織構造の変更が
必要です。マネジャーやリーダーも育っていかなければなりません。
育ってから据えるか、据えて育てるか。私は後者派です。
ポジションが人を育てると思っています。ポジションを定め、
そこが今は空欄であってもです。空欄があれば、人の脳は
埋めようとし、自動探索を始めます。イメージがなければ
探索機能は働きません。
いい人材がいたら、その人に相応しいポジションや役割を与えよう
というのは思考の順番が違います。必要な役割があり、そこに
相応しい人を当てはめるのです。この世には、いい人材などいない、
相応しい人材だけがいるのです。
さあ、次のステップの組織図を描きましょう。
そして理想の組織構造を考えましょう。
それは成長の大切な道具になるからです。
佐藤 等