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実行結果をモニタリングし、フィードバックを行う【経営のヒント 622】

今日は意思決定の6回目です。意思決定の手順の復習からです。

<マネジメントの原理131>
意思決定は、手順にしたがう。

(1)問題の本質を見極め、真の問題を対象とした意見の土台をつくる
(2)関係者から異なる意見を集め、複数の選択肢をつくる
(3)一つの選択肢を選んで実行に移す
(4)同時に成果の基準を明確にし、モニタリングを行う
(5)実行結果をモニタリングし、フィードバックを行う

今日は、(5)についての原理です。

意思決定は実行結果をモニタリングし、フィードバックを行う
<マネジメントの原理136>

選択肢を作り、決定し、実行に移した後でも意思決定のプロセスは続きます。
すなわち実行の進捗をモニタリングし、フィードバックを行います。

フィードバックの最大の目的は、実行過程の修正です。
実行は、一つの要素を加えるだけでも結果がかわり、状況が変化することがあります。
実行段階では、常なる修正行動が求められます。
その際には、(4)のモニタリングの基準が重要であることは前回も説明しました。

意思決定は、実行をとおして何らかの結果を手にするために行います。
決定したことが、実行されず棚ざらしにならないためにもフィードバックは欠かせない要素です。

さて、ここまでセルフマネジメントの主要な領域として成果をあげる能力について紹介してきました。
確認のため下記に再掲しておきます。

<マネジメントの原理102>
成果をあげる能力は以下の5つを中核とする
1.時間を管理する
2.貢献に焦点を合わせる
3.自分の強みを生かす
4.重要なことに集中する
5.成果のあがる意思決定を行う

コロナ禍の影響でテレワーク主体の働き方を多くの方が体験していることと思います。
今さらながら組織に属して働くためには、
セルフマネジメント能力を鍛えておかなければならないことを痛感させられます。
次回からは、セルフマネジメントに関わる他の原理を抽出してお伝えします。

佐藤 等

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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