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マネジメントは専制的になってはいけない【経営のヒント 756】

「マネジメントは、いかに選ばれ構成されようとも一つの力である。(中略)しかしいかなる力といえども、自らを制禦するものを必要とする。さもなければ専制となる」
『経営の真髄』<上>p.319

専制に代わるものがマネジメントである。ドラッカーは高らかに宣言した。肝に銘じてマネジメントは専制的になってはいけないのです。

例えば、一家言ある役員を遠ざけ、イエスマンばかりを取り巻きにおいてはならないのです。

ドラッカー教授は労働組合の現代的な機能として、拮抗力として、その牽制機能を使うべきだと言います。そのためには、労働組合の役割、機能、位置づけを再検討しなければなりません。

マネジメントは権力という力を持つがゆえに、たとえばマネジメントをチームで行うなど専制を避ける様々な工夫をしなければなりません。ワンマンといわれる前に手を打っておかなければ、手遅れになります。立ち止まって考えるべき重要課題です。

 

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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