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マネジメントの仕事【経営のヒント 67】

第2章は、「マネジメントの仕事」という章です。
マネジメントという言葉は、今日いろいろな使われ方をしています。
ボスの意味で使ったり、マネージャーであったり、いろいろですが、ここでは、「機関」という意味で使っています。
マネジメントとしての「機関」は、「経済的成果」をあげることによってのみ存在が認められるとドラッカーは言います。
「成果」は、ドラッカーの一つのキーワードですね。
そしてドラッカーは、
マネジメントの機能として「人的・物的資源を使って生産的な企業をつくること」
を挙げています。
その中でも注目しているのが人的資源です。
「我々が利用できる資源のなかで、成長と発展を期待できるものは人間だけである」
は、このことを端的に表した言葉です。今日の一言は、そんなところからです。

<ドラッカーの一言>
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人間にとって成長ないし発展とは、何に対して貢献すべきかを
自らが決定できるようになることである。
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新訳『現代の経営』(ダイヤモンド社)より

「成果」と「貢献」は、ドラッカーはワンセットで語ることが多いですね。
(詳しくは、『経営者の条件』を読んでください)。
「成果」は企業サイドから、「貢献」は企業に働く者のサイドからみたもので同じことを言い表しています。それは、「経済的価値」に他なりません。
第2章では、もう一つドラッカーがよく使うワンセットが出てきます。
それは「現在」と「未来」で、このことから時間の概念の大切さとバランスをとることの重要性を訴えています。
「現在の成果」と「未来の成果」。なかなか難しいバランスですが絶対に必要なものです。
特に「未来」に関しては・・・。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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