ホーム経営のヒントあけましておめでとうございます【経営のヒント 324】

経営のヒント

HINT

経営のヒント

あけましておめでとうございます【経営のヒント 324】

あけましておめでとうございます。昨年は超乱気流の年。
ことしも余波がありそうです。ドラッカー教授は、そんな時代の
心得を亡くなる数年前の2002年に残していました。

<ドラッカーの一言>
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆
個々の変化に振り回されてはならない。
大きな流れそのものを機会としなければならない。
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆
『ネクスト・ソサエティ』 まえがき 2002年 ダイヤモンド社

この章の前にはこうあります。「急激な変化と乱気流の時代に
あっては、たんなる対応のうまさでは成功は望みえない。企業、
NPO、政府機関のいずれであれ、その大小を問わず、大きな
流れを知り、基本に従わなければならない」。

ポイントは2つ。
第一に、「大きな流れを機会とする」。私たちの目の前にある
大きな流れとは何でしょうか。たとえば若年人口の減少。それを
機会とするにはどうすればいいのでしょうか。減少の現実にも
関わらず就職戦線は超氷河期といいます。ギャップを感じざるを
えません。ギャップはドラッカー教授のいう七つの機会の一つです。
再度問います。私たちの目の前にある大きな流れとは何でしょうか。
それは本当に脅威やピンチなのでしょうか。

第二に、「基本に従う」。基本とは何でしょうか。それは
「マネジメント」そのものです。前号まで延々と続けてきている
『マネジメント』全61章は、その基本の最たるものです。基本に
忠実。その言葉こそ、今私たちが寄って立つべき柱です。
今こそマネジメントを道具として活用すべき時です。

<不易流行>不易―不変の原理を知り、流行―時々に応じて
変化していくこと。昨年7月のナレッジプラザ・オープンセミナーの
テーマでもありました。多くの兆しを感じるこの頃、ここ数年で
重要な変化が起こりそうです。そんなときは基本を確認し、
古くなったモノを捨て、変化を機会に変えることです。それが
今年のナレッジプラザ・ビジネス塾テーマです。

今年もドラッカー教授の教えを基にした多くの学びの機会を
ご提供いたします。新年のビジネス塾は、2月から(東京は
1月末から)始まります。また1月21日新年早々始まる新装した
リーダーシップ講座開催のご案内はこちらからお申し込み下さい。
http://www.d-support-ltd.jp/seminar01/5_index_msg.html

1年間基本を学び活用することで、厳しいながらも成果をあげ、
善き年としましょう。

最後におまけ―「経済的な成果は、景気のよしあしによって
もたらされるものではない。人によって実現されるのである」。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

関連記事