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既存のものはすべて古くなる(陳腐化する)【経営のヒント 560】

前回からイノベーションに関する原理に入っています。
<マネジメントの原理7>あたりから始まる事業に関する原理をスタートラインとしています。
樹木の幹(組織)からわかれた大きな枝(事業)の先にある中くらいの枝がイノベーションと
いうイメージです。

<マネジメントの原理20>は「イノベーションも事業である」でした。
さらに<マネジメントの原理21>は「未来の事業を定義する」
―「われわれの事業は何になるのか」、「われわれの事業は何であるべきか」でした。

未来は今と異なります。
それを変化といいます。
変化がなければ既存の事業のままで問題ない訳です。
変化があるから既存のものは古くなるのです。
これは重要な原理です。

既存のものはすべて古くなる(陳腐化する)
<マネジメントの原理22>

このため既存の事業も必ずいつかは陳腐化します。
イノベーションが必要な理由がここにあります。
事業は組織の目的を実現する手段である(マネジメントの原理6)
ですから、目的の実現にはイノベーションは欠かせないことになります。

変化はイノベーションの母です。変化を探すことからイノベーションは始まります。
変化の中にイノベーションの機会を見出す<マネジメントの原理23>のです。
イノベーションのステップの最初は、機会の探索からです。
イノベーション機会についてドラッカー教授は7つの切り口を提示しました。
これは次回のテーマにしたいと思います。

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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