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理事会を機能させるには【経営のヒント 138】

今日は、第4部「人事と人間関係」の第4章「理事会を機能させるには」からです。
この章は、当時カリフォルニア州パサデナのフラー神学校の学長、デイビッド・ハーバード博士との対話です。
では今日の一言です。

<ドラッカーの一言>
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立派な理事会というものは神が授けて下さる
わけではありません。ふさわしい人物を求め、
絶えず訓練をしていかなければなりません。
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『非営利組織の経営』 1990年 ダイヤモンド社

非営利組織のCEOと理事会は、社長と取締役会の関係に置き換えることができます。基本的にボランティアである理事会を真の意味でどのように機能させるか?そのためには何が必要なのか?最も大切なことは、強力な理事会を持つことだとドラッカー博士はいいます。強力な理事会があることで何が起こるのか?ドラッカー博士の回答は、明快です。CEOが沢山の厳しい仕事をしなければならなくなる・・と。往々にしてオーナー企業の経営者は、うるさい株主、うるさい取締役会を敬遠しがちです。その理由はズバリ、「沢山の厳しい仕事をしなければならなくなる」からですね。
本当に成果を出そうとしたらこうしたプレッシャーに耐えなければならないのですね。あらためて確認できました。
これも非営利組織という組織体だからこそ見えてくる「組織運営の原理」ですね。これも営利組織にも応用できます。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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