MANAGEMENT HINT
企業とその能力に直接影響を与える決定が、組織のあらゆる階層において行われている。
『経営の真髄』<上>p.174
ドラッカー教授は、現代社会を知識社会と名づけ、現代の組織を知識組織と呼びました。知識労働と知識労働者というコンセプトを生み出したのものドラッカー教授です。60年以上の前の1950年代末頃のことです。続きを見る…
顧客を創造するために、企業は2つの基本的な機能を果たす。
『経営の真髄』<上>p.170
事業の目的は、顧客価値を創造することにあります。顧客価値を創造するためには、マーケティングとイノベーションという基本的な機能が必要です。続きを見る…
資源を富に代えるものは顧客だけである。
『経営の真髄』<上>p.169
企業の目的は社会の道具として、特定の使命を果たすことです。その使命を果たす手段として事業はあります。続きを見る…
企業とは何かと聞けば、ほとんどの企業人が営利組織と答える。経済学者もそう答える。この答えは間違っているだけでなく的はずれである。
『経営の真髄』<上>p.167
ドラッカー教授は「的はずれ」と強調した「営利」、つまり利益を目的として業を営むこと。
利益は、目的ではなく条件であるといいます。この認識の差は実は大きいのです。利益をあげることを目的とすれば、たとえば法令を犯したり、倫理をないがしろにしたりという行動につながらないとは言い切れません。それが目的だと認識されていることから思考の優先順位が変わってしまうかもしれないのです。続きを見る…
われわれはこれまで、苦境にある組織を蘇生させる魔法の杖を持つ人を捜し求めてきた。しかし事業の定義を定め、維持し、蘇生させるために、重役室にジンギスカンやレオナルド・ダ・ヴィンチが必要なわけではない。必要なのは天才ではない、勤勉さである。賢さではない、真面目さである。
『経営の真髄』<上>p.164
稀に魔法の杖をもっているように見える人が奇跡を起こします。しかし、奇跡を起こす人を待っている訳にはいきません。しかも「実際に奇跡を起こした人たち自身が、カリスマ性、予言、秘訣などといったものを強く否定している」といいます。
では、天才ではない普通の人は何から始めればよいのでしょうか。続きを見る…