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『経営の真髄』は「有機体としてのマネジメント」を学ぶために現代的にアップデートされた著作【経営のヒント 654】2021.03.15

重要なことは、部分の効率ではなく、成長、均衡、調整、統合の結果としての全体の成果である。

『経営の真髄』p.4

『経営の真髄』の編集を担当したジョセフ・A・マチャレロ教授は、序文で「有機体としてのマネジメント」を強調しました。すなわち「全体は部分の総和を越え、しかも部分とは異質であるがゆえに、大きなフレームワークのもとに理解を進める必要がある。(中略)マネジメントは、一つの大きな有機体として見るとき、はじめて意味ある存在として理解できるものとなる」。

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ドラッカー教授の『マネジメント』をアップデートした作品『経営の真髄』を読む【経営のヒント 653】2021.03.05

ポラスとの共著を書き上げたとき、書名候補は100を超えた。困った私たちは、いつそ「すべてはドラッカーの言うとおり」にしようかと言った。

『経営の真髄』「ドラッカーが遺したもの」

 

名著『ビジョナリーカンパニー』誕生に関わる秘話を著者のジム・コリンズが『経営の真髄』の冒頭を飾りました。

 

今日からメルマガは、ドラッカー教授の『マネジメント』(1973)をアップデートした作品『経営の真髄』から送ります。同書は、1974以降、ドラッカー教授が逝去される2005年までに発表された著作群をリソースとして原著『マネジメント』をジョセフ・A・マチャレロ教授が編集したものです。

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日本文化に根ざしてきた「人間学」をマネジメントにどう生かすか【経営のヒント 652】2021.02.25

9か月連載してきた<マネジメントと人間力(学)>についてですが、今回で一区切りとしたいと思います。今回の連載は、次の言葉から始まりました。

 

「マネジメントとは、科学であるとともに同時に人間学である。
客観的な体系であるとともに、信条と経験の体系である」
『マネジメント<上>』p.38

 

第一回目の昨年、2020年6月5日には、西洋には「人間学」にあたる言葉は存在しないこと、原文のhumanity、本来は人文科学と訳され哲学や心理学などを含む包括的な言葉であることを指摘し、「人間学」は、上田先生の翻訳に負うところが大である旨を書かせて頂きました。

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世のため人のために貢献する【経営のヒント 651】2021.02.15

今回も「どのように人間学を学ぶのか」という観点からお伝えしたいと思います。以下に示すように、昨年後半から取り組んでいる<人間学マップ>の3つの大項目の一つです。

 

<人間学マップの項目>

(1)なぜ人間学を学ぶのか

(2)どのように人間学を学ぶのか

(3)人間とは何を学ぶのか

 

(2)「どのように人間学を学ぶのか」についてこれまで人と書物から学ぶことについて何回かに分けて書いてきました。「学ぶ」という言葉は、何かの情報を手にするという面とその情報を身体能力として身につけるという側面があります。人と書物から学ぶといった場合、前者の側面に重きが置かれています。

 

ドラッカー教授の次の言葉は、そのことを表しています。

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親炙(しんしゃ)と私淑(ししゅく)という言葉【経営のヒント 650】2021.02.05

今回も「どのように人間学を学ぶのか」という観点からお伝えしたいと思います。以下に示すように、昨年後半から取り組んでいる<人間学マップ>の3つの大項目の一つです。

 

<人間学マップの項目>

(1)なぜ人間学を学ぶのか

(2)どのように人間学を学ぶのか

(3)人間とは何を学ぶのか

 

(2)「どのように人間学を学ぶのか」について前々回は、「読書尚友」―書を友とし、己と向き合い、己を高める―を挙げ、前回は、「人生にテーマをもつ」という方法について述べました。

 

今日は、読書尚友とともに重要な学びの源泉について考えてみたいと思います。親炙(しんしゃ)と私淑(ししゅく)という言葉があります。どちらも師を意味する言葉です。

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