成果をあげる能力は以下の5つを中核とする【経営のヒント 592】
前回の人材開発から派生して今日は「自己開発」について考えてみます。
前回の確認からです。
(再掲)
人材開発という言葉は組織の役割(目的)と関係しています。
組織の役割は、一人ひとりのメンバーが自己成長を目的に自己開発することをサポート
することです。
(中略)
しかし組織が人を成長させることはできません。
組織は単なる道具だからです。
この原理を正確に表現すると次のようになります。
第二に、組織の目的は所属する人を成長させることである
<マネジメントの原理4>
(再掲終)
さて本日は「自らを成長させるために身につけるべきものは何か」を考えてみます。
結論からです。
自己開発とは、スキルや業務知識と同時に「成果をあげる能力」を身につけることである
<マネジメントの原理101>
成果をあげる能力は以下の5つを中核とする。
<マネジメントの原理102>
1.時間を管理する
2.貢献に焦点を合わせる
3.自分の強みを生かす
4.重要なことに集中する
5.成果のあがる意思決定を行う
一般的に業務知識は、職場や職種、組織が変われば、従来のパフォーマンスを出すには
ある程度時間が必要です。
これらは基本的に職場や職種などそれぞれの仕事に紐づいているものです。
これに対して「成果をあげる能力」は、職場などが変わっても使える能力です。
これらの能力を用いて組織に成果(外の世界における変化)をもたらすことを
目指します。
成果をもたらすことで自己確信(自信)が生まれ自分で成長を実感できるように
なります。
自己成長とは自己開発をつうじて能力と自信を獲得し、能力だけでなく人間としても
大きくなることである。
<マネジメントの原理103>
以上が人材開発に関する原理のまとめです。
成果をあげる能力については機会をあらためるとして、次回以降はマネジャーの5つの
仕事の残り3つ、すなわち目標を設定する、組織する、評価測定するという仕事から
原理を取り出したいと思います。