社会機関における起業家精神【経営のヒント 51】
今日は、第14章「社会機関における起業家精神」です。社会機関??あまり聞きませんね。政府機関、病院、大学、慈善団体までもが社会機関です。しかもこのような機関も企業と同じくイノベーションを行なわなければならないといいます。むしろ企業以上にその必要性があると強調しているところがドラッカーらしいところです。ドラッカーには、非営利組織の「自己評価手法」という著書もあり、企業以外にも広く目を向けています。さて今日の一言です。
<ドラッカーの一言>
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あらゆる社会的機関が大きくなることを好む。
(中略)成長を目標とする。
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新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より
この言葉は、ただただ予算を獲得し、使うことを行動原理にするどこかの国の政府・省庁に向けられたものでしょうかね?ドラッカーもこれらの組織は、「すでに行なっていることをやめることに抵抗する」と言っています。何とか公団も道路作りを結局止められそうにありませんね。国境無関係、何処も同じなのですね。
ドラッカーがこれら社会的機関に贈る行動原理です。
(1)目的を明確に
(2)目標を現実的に
(3)目標を再点検せよ
(4)イノベーションの機会を追求せよ
シンプルで美しいですね。お役人の皆さん必読の著書です。
佐藤 等