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マネジメントに共通する仕事は5つある。 『経営の真髄』<上>p.27
ここでマネジメントと訳された原文はmanagerです。したがってトップマネジャーたる経営者はもちろん、広く「組織の成果に責任をもつ者」という意味でのマネジャーの仕事ということです。もちろん成果とは、外の世界における変化、つまり顧客に起こるプラスの変化のことです。
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組織がなければマネジメントはない。マネジメントがなければ、人の群れがあるだけであって組織はない。その組織が社会のための機関である。それは、社会、経済、人間が必要とするものに貢献するために存在する。 『経営の真髄』<上>p.24
ドラッカー教授は、マネジメントの定義は「何に貢献するかによって」決まるといいます。組織は社会の機関(道具)であるからには、社会における存在意義がなければなりません。
組織が生存を続けるには、ある段階において、構造、原理、姿勢、仕事を変えなければならない。組織はマネジメントを必要とするようになる。 『経営の真髄』<上>p.22
組織が生存を続けるには、ある段階において、構造、原理、姿勢、仕事を変えなければならない。組織はマネジメントを必要とするようになる。
『経営の真髄』<上>p.22
マネジメントとは、経営者のことではありません。役員会のことでもありません。もちろんオーナー権を持つ者という意味でもありません。機関です。機能を持った人の集まり、つまりチームです。
今日では、意味ある競争力要因は知識労働者の生産性だけである。その生産性を左右するものは、マネジメントではなく知識労働者自身である。雇用主たる組織のあり方を規定するものは知識労働者である。 『経営の真髄』<上>p.20
今日では、意味ある競争力要因は知識労働者の生産性だけである。その生産性を左右するものは、マネジメントではなく知識労働者自身である。雇用主たる組織のあり方を規定するものは知識労働者である。
『経営の真髄』<上>p.20
これをドラッカー教授は「新しい事態である」と評しました。つまり、組織の命運を握るのは、知識労働者だというのです。こうした新しい事態に応えるためにどうすればよいのかという問題意識から書かれたのが本書です。つまり本書の目的です。
次の象徴的な言葉に表れています。
重要なことは、部分の効率ではなく、成長、均衡、調整、統合の結果としての全体の成果である。 『経営の真髄』p.4
重要なことは、部分の効率ではなく、成長、均衡、調整、統合の結果としての全体の成果である。
『経営の真髄』p.4
『経営の真髄』の編集を担当したジョセフ・A・マチャレロ教授は、序文で「有機体としてのマネジメント」を強調しました。すなわち「全体は部分の総和を越え、しかも部分とは異質であるがゆえに、大きなフレームワークのもとに理解を進める必要がある。(中略)マネジメントは、一つの大きな有機体として見るとき、はじめて意味ある存在として理解できるものとなる」。