HINT
情報化組織が機能するには、組織の中の大勢の専門家、とくに地位の高い専門家の全員が全体を把握し、全体に焦点を合わせていることが不可欠である。
『経営の真髄』<下>p.68
ドラッカーは「情報化組織」にシフトしているがゆえのマネジメント上の新しい問題を4つあげました。
まずは、1. 専門家のためのキャリアと昇進システムに、次いで2. 専門家に対し、いかにして共通のビジョンと全体像をもたせるかという問題があります。
そもそも企業は、共通のビジョンを抜きにして有効に機能することはありません。なぜなら一つの目的(使命)もって存在する人間集団だからです。そして目的実現のためにビジョンは必要です。
それゆえ組織全員が共通のビジョンに向き合う必要があります。専門家も例外ではありません。いや主役である専門家こそがビジョンにコミットメントする必要があります。なぜなら現代の組織は、専門知識を顧客価値に変える人間集団だからです。
「データに意味と目的を付加したものが情報である」とドラッカーはいいます。データを情報に転換するには専門家による知識が必要です。そして、データに意味と目的を付加するには、ビジョンが不可欠です。情報化組織が生み出すものが価値を生むかどうかは共通のビジョンしだいだということです。
もう一つ重要な側面があります。専門家としての誇りと意識を評価し、強化することです。マネジメントとしての道が狭まり、専門家として生きていく必要があるからです。複線的なマネジメントが必要だということです。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)
企業における専門家の昇進の道は、それぞれの専門分野の範囲に限定されている。
『経営の真髄』<下>p.66
ドラッカーは「情報化組織」にシフトしているがゆえのマネジメント上の新しい問題を4つあげました。
まずは、1. 専門家のためのキャリアと昇進システムについてです。オーケストラの例をあげると続きを見る…
企業の場合は、演奏すなわち成果そのものが、絶えず新しい楽譜を生み出す。
『経営の真髄』<下>p.62
「企業には準拠すべき楽譜はない」とドラッカーはいいます。
企業における演奏は成果です。その意味で「絶えず新しい楽譜を生み出す」とドラッカーはいいます。つまりそこで働く人が楽譜を作りだしています。続きを見る…
楽譜が、指揮者やフルートやティンパニーの奏者に対し、誰が何をいつ演奏すべきかを指示する。
『経営の真髄』<下>p.62
病院やオーケストラは情報化組織のお手本だとドラッカーはいいます。「そこに働くひとの自己規律が不可欠であり、互いの関係とコミュニケーションに関する責任の自覚が必要となる」。続きを見る…
データに意味と目的を付与したものが情報である。したがって、データを情報に転換するには知識が必要である。
『経営の真髄』<下>p.57
「情報化組織では、知識は主として組織の最下層にある」とドラッカーは言います。なぜなら現代の組織は、専門家の集まりだからです。続きを見る…