HINT
知識労働の生産性の向上を図るには、まずはじめに関係者全員の姿勢を変えなければならない。
『経営の真髄』<上>p.348
知識をベースに仕事をしている組織では、指示命令で組織を効果的に動かすことはできません。そもそも上司が有効な指示を出せるとは限らないからです。専門性は、仕事に向き合う現場に蓄積されるからです。それゆえ上司にできることは、方向づけを行うだけです。
さて全員の姿勢のどの部分を変えるかです。続きを見る…
第三に、テクノロジスト自身が知識労働者であることを自覚することである。いかに肉体労働の部分が重要であり、時間がかかろうとも、焦点は知識労働者としての知識、責任、生産性を身につけさせることに合わせなければならない。
『経営の真髄』<上>p.346
これまでの投稿で「知識労働の生産性を向上させる方法」を6つ挙げました。
①なされるべきことは何かを考えることである
②自らの仕事に責任を負わせることである
③継続してイノベーションに取り組ませることである
④継続して学ばせ、継続して人に教えさせることである
⑤知識労働の生産性は量よりも質の問題であることを理解させることである
⑥知識労働者は、組織にとってコストではなく資本財であることを自覚させることである
今日は、前回にも取り上げたテクノロジストについて、生産性の向上の3つの条件を挙げます。基本的には6つの「知識労働の生産性を向上させる方法」の延長線上にあります。続きを見る…
テクノロジストこそ、先進国にとって唯一とも言うべき競争力要因であり続ける人たちである。
『経営の真髄』<上>p.342
これまでの投稿で「知識労働の生産性を向上させる方法を6つ挙げましたが、今日は、「私は知識労働者なの?」という問いに答えます。続きを見る…
知識労働者を生産的な存在とするには資本財として扱わなければならない。
『経営の真髄』<上>p.340
これまでの投稿で「知識労働の生産性を向上させる方法を6つ挙げました。
①なされるべきことは何かを考えることである
②自らの仕事に責任を負わせることである
③継続してイノベーションに取り組ませることである
④継続して学ばせ、継続して人に教えさせることである
⑤知識労働の生産性は量よりも質の問題であることを理解させることである
⑥知識労働者は、組織にとってコストではなく資本財であることを自覚させることである
今回は⑥について考えてみたいと思います。この点についてドラッカー教授は、「経済学も現実のマネジメントも、肉体労働者をコストとして扱う。しかるに、知識労働者を生産的な存在とするには資本財として扱わなければならない」といいます。続きを見る…
仕事の定義が、知識労働の質の定義を大きく変える。
『経営の真髄』<上>p.339
これまでの投稿で「知識労働の生産性を向上させる方法を6つ挙げました。
①なされるべきことは何かを考えることである
②自らの仕事に責任を負わせることである
③継続してイノベーションに取り組ませることである
④継続して学ばせ、継続して人に教えさせることである
⑤知識労働の生産性は量よりも質の問題であることを理解させることである
⑥知識労働者は、組織にとってコストではなく資本財であることを自覚させることである
今回は⑤の知識労働の質について考えてみたいと思います。この点についてドラッカー教授は、「知識労働の多くは測定されず、主観的な評価にとどまっている」とし、「未経験の新しい課題である」といいます。続きを見る…